PHILOSOPHY

PHILOSOPHY

ライブラリアンとは、
その道の見識者である。

特にヨーロッパで、建築デザインの大手事務所にはライブラリアンという存在がいる。
その事務所で知恵袋的な役割を担い、「それならあそこに行けばある」「その場合はこう
すればいい」など、専門性の高い知識と情報に裏付けされた豊富な引き出しから導いて
くれる人たちだ。
直訳すれば図書館司書だが、建築デザインの分野において、その意味や役割は随分と
奥が深い。世界中の建材を知っている。あらゆるマテリアルを知っている。
その構造や施工法を知っている。その適正価格を知っている。それがライブラリアンだ。
どんなアイデアも具現化できる知恵が、ここヴィンテージハウスにはある。

ヴィンテージハウスの建築事務所

日本で唯一の、
ライブラリアン集団。

残念ながら日本にはまだ、ライブラリアンの機能を持つ事務所がない。
カタログだけでビジネスが完結できてしまうからだ。
それゆえに、どれも無難でどこか似たような空間になりがちだ。
そうではない、日本の日常にはない仮想空間を創り出すために、ライブラリアンという概念を日本に持ち込むことを決めた。世界中を巡り、その目で本物を見てきた者の持つ説得力ある知識は、ネットやカタログでは知りようのない知恵となり、新たなアイデアをも生むはずだ。
ヴィンテージハウスは、建材・家具・照明・アートワーク・アンティークといった各分野の
ライブラリアンを有するプロ集団である。
海外マテリアルのスペシャリストとして、世界中で得てきたたくさんの引き出しが、
デザイナーたちのアイデアと交わることで、さらに先をゆく空間づくりができるだろう。

Rigo Hawaiiのアートワーク

プリミティブなものの持つ
力を信じたい。

世界中の圧倒的な商空間を見れば見るほど、単なる最先端を行くものや流行りを
追うものでないことが分かる。
そこにプリミティブな要素を一つ差し込むことで、空間が息づくのだ。
たった一つのもので、その空間が纏う空気感が変わる。
我々は、研ぎ澄まされた空間の中に、ほっとするものを入れることの意味や効果、
そのバランスを熟知している。そこで過ごす特別な時間を演出する仮想空間に必要なものを心得ているつもりだ。
我々がコンセプトに合わせて提案するプリミティブを楽しみにしていて欲しい。

プリミティブな要素を足した商空間

「ここに、何かほしい」 を
カタチにする。

デザイナーのイメージをカタチにするのは当たり前のこと。
「ここに、こんなものがほしい」に応えるだけでなく、「ここに、何かほしい」の“何か”を
引き出し、「ないものを作る力」が、我々の仕事では重要だと思っている。
イメージの前段階にある「まだ分からない何か」を引き出すには、「聞く力」が必要だ。
ヴィンテージハウスのライブラリアンたちは、オーナーやデザイナーの経験に基づく断片的な情報も丁寧にヒアリングし、何気ない一言を拾い上げる。
その一言を引き出すことに意を注いでいるといってもいい。
そうして漠然とした想いをイメージ化することから一緒に創り上げ、カタチにすることを
得意としているからだ。

イメージをもとにヴィンテージハウスのライブラリアンが創り上げた噴水

作るのはアートじゃなく、
商空間である。

それがアートならば、予算や時間の制約は後回しになるかもしれない。
けれど我々が創り上げるのは、アート空間ではなく、「商売の場所」となる商空間である。
例えば、カフェとレストランで座り方はどう違うのか。店の客単価とデザインはマッチしているか。そんな、店づくりで欠かせない要素とコスト意識を強く持ち、商業施設で成り立つ予算とそのコンセプトに見合った品質を提供している。
何にお金をかけるべきかを見極め、国内では製作できないカルチャー・マテリアルを取り入れることも忘れない。
徹底した予算・スケジュール管理のもと、提案から作図・製作、輸入・取り付けまでの一貫した業務をワンオペレーションでサポートするからこそ、適正価格を追求することができると考えている。

ヴィンテージハウスによる商空間:銀座の「マダムミー」

デザイナーの挑戦を
サポートするのが使命。

我々は、デザイナーの御用聞きではなく、彼らがやりたいことを具現化する専門家でありたい。新しいものを求めて実行する行動力で、時代の先をゆくパートナーでありたい。
そのために、それぞれの分野のライブラリアンたちは知恵を持ち寄り、世界のネットワークを駆使していく。
世界のどこでどう作れば良いか、デザイナーの視点で品質を落とすことなく適切な製作方法を導き出していくのだ。
時代とともに変化していく商空間で、最先端の情報を常にアップデートしながら、
デザイナーの挑戦をサポートしていく用意ができている。